「エアークローゼット」というファッションの月額制レンタルサービスでは、プロのスタイリストが自分に似合う服を見立ててくれます。
50代の女性が洋服をレンタルする理由は、大まかに言えば以下の4つあります。
■最新のトレンドの洋服を気軽に試せることです。年齢が上がると新しいことに挑戦する機会が減ってしまうことが多いですよね。
洋服も同じブランドやスタイルになりがちですが、洋服レンタルを利用すると通常は買わないようなトレンド感あふれる洋服や高級ブランドの洋服を気軽に試すことができます。
■50代になると体型や肌質が変化することが多いため、洋服選びが難しくなることもあります。しかし、洋服レンタルを利用すれば、プロのスタイリストが選んだコーディネートを届けてくれますので、コーディネートに悩む必要がありません。
■洋服を買ってしまうと収納スペースが圧迫されることもありますが、洋服をレンタルすれば着なくなった洋服を処分する必要がないため、収納スペースを節約することができます。
■50代になると仕事や家事などで忙しくなり、ファッションを楽しむ時間が減ってしまうこともありますが、洋服レンタルを利用すると新しい洋服に触れる機会が増え、ファッションを楽しむきっかけになります。
たとえば、体型や肌質の変化で今までの洋服が似合わなくなった場合や、トレンドの洋服を試してみたいけれども、買うのに躊躇している場合、コーディネートに自信がなくいつも同じ服になってしまう場合、忙しくて買い物に行く時間が取れない場合、または収納スペースを節約したい場合などが洋服をレンタルする理由となります。
加齢による体型の変化やトレンドの理解が難しくなる50代の方にとって、このサービスは頼りになる存在です。
エアークローゼットは、あなた似合うファッション診断もしてくれます
ファッション診断では、約50項目の質問に答えることで、好みや体型に合わせたスタイリングを提案してもらえます。
例えば、1回の配送でブラウス2点とスカート1点などの組み合わせと、プラス1着が届きます。月額制のレギュラープランでは、1万800円(税込)となっており、回数の制限はないため、返却するたびに新しい洋服3点と交換することができます。
取り扱うブランドは300以上で、大手百貨店やファッションビルでも取り扱われているものばかりなので、お値打ち感もあります。
2014年に創業された「エアークローゼット」は、現在70万人以上の会員登録者がいる人気のサービスです。
「エアークローゼット」の創業者であり代表取締役社長兼CEOの天沼聰さんは、ITコンサルティング会社出身で、もともとファッション業界の経験はありませんでした。
しかし、多忙な女性たちのライフスタイルを豊かにし、ワクワクする時間を増やしたいという想いから、
日本初のファッションレンタルサービスを立ち上げたのです。
天沼さんの奥様も育児に追われるようになると洋服探しに時間をかける余裕がなくなり、おしゃれを楽しむことができないと言っていました。
そこで、天沼さんは「プロに任せられるアウトソースの仕組みがあれば時短にもなり、自分では選ばないような洋服と出会えて慌ただしい日常にもファッションの楽しみが増える」と考えたそうです。
お客様とスタイリストのコミュニケーションを重視するのも、「airCloset」の大きな強みです。
現代では技術の進歩によりAIなどで代替できるという想像もできますが、天沼さんはコストや手間の削減よりも、お客さまにワクワクする体験を提供することを重視しています。
スタイリストのプロフィールには、キャリアだけでなく趣味なども記載されており、その人柄がよく伝わるようになっています。
また、洋服と一緒に届くスタイリストからのメッセージも好評です。選んだ洋服や着回しのアドバイスなど、お客様からのリクエストや感想を踏まえて丁寧に書かれています。
このような一人一人に合わせたサービスは、スタイリストにとって多くの負担となるかもしれませんが、それが日本の代表的なファッションテックです。
スタイリストが利用する洋服を選ぶシステムは効率化されており、「お客様が一度借りた服や気に入らなかったタイプの服はシステム側で除外され、お住まいの地域による気温差を考慮して表示されるようになっています。」(天沼さん)と驚くべきです。
また、「airCloset」のファッションレンタルでは返却期限が設けられていません。手元にある服を返却すれば次の服が届き、自分のペースで利用することができます。「日常を豊かにするためのサービスなので、返却期限がストレスになるのは避けたかった」と天沼さんは語っています。
洋服のクリーニングを基本サービスとして提供し、洗濯しないで返却できるのは同じ理由です。所有物を持たないことで、捨てることに悩む必要がありません。
物の整理や断捨離を始める際、多くの人は衣服から始めるでしょう。
しかし、洋服は将来着ることがあるかもしれないと思ってしまい、思い切って処分することは難しいですよね。ファッションのレンタルサービスである会員全員で洋服をシェアすることで、所有物ではないため、捨てるという行為に悩まされることはありません。
さらに、「airCloset」は衣服廃棄ゼロの仕組みを確立しています。天沼さんによれば、レンタル提供が終了した洋服は会員向けのセールなどで販売され、着られなくなった洋服は2022年2月からリサイクルボードの原料として利用され、廃棄物をゼロにする仕組みです。
洋服の廃棄による環境負荷は大きく、環境省の調査によると、焼却や埋め立て処分される洋服は一日あたり130台分の大型トラックに相当する量となっています。
古着として資源回収に出しても、海外への輸出になる可能性も考慮しなければならず、その輸送に使われるエネルギーも心配です。
持続可能な未来を考えるなら、最初からゴミの量を減らすことが重要です。自分に合った人気の洋服を楽しむだけでなく、環境負荷を少なくするエシカルな選択として、ファッションのレンタルサービスが広範な世代に受け入れられつつあることは納得できます。
さて、今後の展開について興味がありますが、天沼さんによれば、「50代以上の方が好むブランドの品揃えを重点的に取り揃えており、ジュエリーやファッション小物などのアクセサリーのレンタルも検討しています」とのことです。
「airCloset」は、これまでにも新しい取り組みやサービスをたくさん展開してきました。
そのため、今後の動きにも目が離せません。彼らはプロならではのコーディネートをセットでレンタルすることができますので、程よいトレンド感のある装いが手に入ります。
私たちは仕事や家事、育児に追われる中で、若い頃に好きだったファッションに疎くなってしまいがちです。さらに年齢も重ねると、自分に似合う服がわからなくなってしまいますよね。
洋服サブスクリプション(ファッションレンタル)は、大量の廃棄物が問題視されるアパレル産業において、サステナブルなアプローチとして注目されています。
人々が流行りのファッションアイテムに魅了される一方で、すぐに着なくなってしまい、タンスの肥やしとなることに罪悪感を抱く人々にとって、ファッションレンタルは理想的な選択肢です。
多くのファッションレンタルサービスが存在していますが、各社にはそれぞれの特徴や個性があります。
自分の好みやライフスタイルに合ったサービスを見つけることができるでしょう。レンタルなら費用的にも負担が少ないため、ぜひ試してみることをおすすめします。
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