今回は、そろそろユニクロの人気が落ちてきているという一面をお伝えします。
最近では、私だけでなく、他の人も「最近はGUに行く機会が増えてきたな」と感じているかもしれません。
10年ほど前までは、ユニクロだけで充分でしたが、今はユニクロだけではなかなかおしゃれを実現するのが難しい状況になっています。
その理由は「トレンド」にあります。
以前は「ノームコア」がトレンドであり、シンプルな着こなしがかっこいいとされていました。
一般的な無地の服を普通に着ることが「結局、一番おしゃれでしょ?」という考え方が主流でした。
この考え方は、60年代のビートニクカルチャーにも通じるもので、文化や文学、思想などを含んだライフスタイルのトレンドでした。
その時代の若者たちは装飾的なものを避け、地味なコーディネートを好んでいました。
しかし、70年代に入ると、ヒッピーやサイケデリックなど、装飾的なトレンドが流行り始めました。
ジョン・レノンが活躍した時代を思い出してください。ブーツカットのジーンズにミリタリージャケット、ゴチャゴチャとアクセサリーや花柄やピースマークのワッペンをつけたデザインが印象的でした。
少し個性的なコーディネートが好まれるようになったのです。
そして、現代でもこれらのトレンドがリバイバルされ、シンプルな「ノームコア」から少し個性のある装飾的な着こなしに変わってきています。
また、SNSが広まり、インスタなどでは写真一枚でコーディネートが評価されることもあります。
そのため、シンプルで地味な服装が好まれず、ロゴや特別なデザイン、派手な色使いを求める傾向が出てきました。
こうしてトレンドは徐々に派手な着こなしや少し個性のあるコーディネートを好むようになってきているのです。
ごくわずかな個性を取り入れた、ちょうどいいデザインが注目を浴びています
もちろん無地やシンプルな服は悪いわけではありませんが、「それだけ」では地味な印象が強く、なかなか評価を受けにくくなってきています。
ユニクロのシンプルな服は素材が優れていることは間違いありませんが、それだけではオシャレなコーディネートを構築するのは難しくなってきています。
一方、GUはデザインアイテムを取り入れており、大幅な増収を達成しています。
それも「やりすぎ」なデザインではなく、ごくわずかな個性を取り入れ、現在のトレンドと日本人のシンプル志向に合致する提案を行っています。
ユニクロがトレンドを意識して作ったワイドジーンズも、素材の質とコストパフォーマンスに優れた新しい試みです。私も愛用していましたが……。
一方、GUでは同様のワイドジーンズにごくわずかなアクセントを加えています。
例えば、スラックスのようなセンタープレスやデザイン要素を取り入れることで、オシャレ度を強調しています。
しかも、GUの価格はユニクロの半額程度……。正直なところ、どちらがオシャレに見えるかと言われれば、GUの方かもしれません。
ユニクロのコンセプトは無地でシンプルなアイテム作りですが、それらが少しずつトレンドから逸脱しつつあります。ユニクロはもう少しデザインアイテムを導入し、オシャレに見える展開を行う必要があるのではないかと思います。
ユニクロは、原材料費と物流コストの増加により値上げを決定しました
この問題は、どの業界や製品でも避けられない共通の課題であり、ユニクロが企業努力を怠っている結果ではありません。
原油価格の上昇、世界的な物価高や円安により、従来通りの価格で提供することが難しくなっています。
特に衣料品生産は、日本国内で全てをまかなえる生産能力が限定的です。
実際には、国内で生産されたものであっても、製造工程にはほぼ必ず海外が関与しているため、どのブランドもこの問題を回避することはできません。
しかし、値上げのトレンドが進む中で、ユニクロの値上げ率は非常に高いです。
感動ジャケットも5990円から6990円に値上げされたり、スマートアンクルパンツは2990円から3990円になっています。
オックスフォードシャツは1990円から2990円に、スウェットフルジップパーカは2990円から3990円への値上げです。
また、チノショーツは1990円から2990円になっています。
これらの代表的なアイテムを見てもわかる通り、値上げ率は非常に高いです。
たとえば、1990円から2990円に値上げされるとなると、実質的な値上げ率は50%もの驚異的な変動です。
この変動率は、他のブランドと比べても非常に目立つ数字です。
比率で言えば、2万円の商品が3万円になることと同等です。
小規模で経営が厳しい高価なデザイナーズブランドでさえ、2万円もの価格を一気に3万円に引き上げることはめったにありません。
段階的に値を上げるならまだしも、一気に値上げしすぎではないでしょうか?
2990円なら許せるけれど、4000円だと気になってしまう。
ユニクロは客数を減らし、客単価を上げることでわずかに増収に成功しているので、経営的には非常に成功している戦略です。
しかし、私たち消費者としては実際の経済が不況に苦しんでいる中で、少し負担が大きいと感じてしまいます。
ユニクロがコロナ禍で急激に売上を伸ばした中で、スタンダードなアイテムとして注目されているルームウェアです。
私も愛用しているのですが、以前は上下で2990円でした。この値段で、ストレッチ性も高く、着心地も良く、見た目も素晴らしいので、ほとんど不満はありませんでした。
しかし、値段が1000円上がり、3990円になりました。
4000円ともなると、部屋着にしてはやや高く感じます。その上、「粗」や品質面の問題も気になってしまいます。
この製品は、ストレッチ性が非常に高く、そのため糸がテンションに耐えきれず、ほつれたり穴が開いたりするケースが多いようです。私も穴が開いてしまいましたし、カスタマーレビューでも同様の声が目立ちます。
2990円なら「まあ安いし、これくらいは仕方ないか」と許せていた部分でも、4000円になると「うーん……」と他の選択肢を探し始めてしまいます。
ユニクロよりも素材面では劣っているものの、GUなら同じデザインで上下で2000円、半額です。そんな選択肢も考える人は多いのではないでしょうか。
ちなみに、GUは値上げせずに価格を据え置くことを宣言しています。
ユニクロは以前、世界的なデザイナーとのコラボ企画で注目を集めていました。
ジル・サンダーとの「+J」コラボレーションや、素材に重点を置くデザイナーのジルサンダーとのコラボ、グラフィックが印象的な高級ブランドのマルニとのコラボ、そしてアメリカで人気のエンジニアドガーメンツとのコラボなどがありました。
毎年、これらのコラボ企画を楽しみにしていた方も多かったのではないでしょうか。
しかし、最近のシーズンでは、メンズ向けのコラボはユニクロUとJWアンダーソンの2つだけです。
これらは長年続けている定番コラボです。
さらに、ユニクロUとJWアンダーソンの展開型数も大幅に減っているため、ボリュームが不足しています。
ユニクロは元々定番商品が多く、新しさに欠けていると言われていますが、唯一の斬新なデザインを楽しめるコラボレーションの数が減ってしまったため、多くの人ががっかりしています。
このため、新鮮味がないと感じて店舗に足を運ぶ回数が減った人も少なくないでしょう。
ユニクロの商品は質の高いベーシックアイテムが多いのに、それを知る機会が失われていると思われます。
一方、GUは毎シーズン、新しい大規模なコラボ企画を積極的に発表しています。予想外の展開が話題となり、多くの新しい顧客を獲得しているのではないでしょうか。
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服の寿命ってどれくらいなの?